大阪市の入れ墨調査違法=拒否職員の処分取り消し―地裁

大阪市の入れ墨調査違法=拒否職員の処分取り消し―地裁

時事通信 12月17日(水)15時2分配信

 大阪市が行った入れ墨の調査を拒否して戒告処分とされた市バス運転手が、調査は違憲として処分取り消しなどを求めた訴訟の判決が17日、大阪地裁であっ た。中垣内健治裁判長は、調査は市個人情報保護条例に違反するとして、戒告と運転手から外した転任処分を取り消し、110万円の損害賠償を市に命じた。

訴えていたのは、大阪市交通局所属の安田匡さん(56)。市は2012年、教育委員会を除く全職員を対象に、入れ墨の有無や部位を問う調査を実施し、回答書を提出しなかった安田さんら6人を戒告とした。

中垣内裁判長は、入れ墨は条例で収集を原則禁じた「差別を生む恐れのある個人情報」に当たると判断。「運転手らは乗務前に身だしなみを点検しており、(調査は)必要不可欠とまでは評価できない」と指摘した。一方、プライバシーの侵害に当たり憲法違反との主張は退けた。

戒告処分に関する提訴後に命じられた転任については、「訴訟への対抗措置で必要性が全くなく、裁判を受ける権利を侵害する不当な意図がある」とした。

判決後の記者会見で、安田さんは「元の職場に戻って仲間と働き続けられると確信している」と話した。

藤本昌信交通局長の話 判決内容を精査し、今後の対応を検討したい。