大国主命(おおくにぬしのみこと)は刺青メイクを施した元祖ビジュアル系男子だった!!

kuniyuzuri

日本のマスメディアでは刺青(入れ墨)文化をフェアに報道する姿勢が有りません。江戸時代に罪人の証とされた事ばかりが強調され、それ以前の中世日本史で犯罪者の証として利用された記録が無い事や、中国、朝鮮、日本、シベリアの古代貴族達の身体装飾文化として定着していた事を伝えない傾向が有ります。

実は「古事記」(712年)の神武天皇東征の条に、”大国主命の黥利目”という記述が見られます。この”黥利目”は、別名”裂ける利目(さけるとめ)”(黥ける利目※1)と言われています。

これは「目のまわりに入れ墨(黥)をした鋭い目」という意味なのだそうです。

つまり大国主命(おおくにぬしのみこと)は男性でありながら目の周囲にファンタジーメイク(刺青メイク、入れ墨メイク)を入れていたという事になりますね。

裂けるとめ

大国主命(おおくにぬしのみこと)とは、「古事記」、「日本書紀」の一書や「新撰姓氏録」によると、スサノオの六世の孫、また「日本書紀」の別の一書には七世の孫などとされています。

スサノオの後にスクナビコナと協力して天下を経営し、禁厭(まじない)、医薬などの道を教え、葦原中国の国作りを完成させたと言われている伝説上の神です。禁厭や医薬を教えたという事は、民俗学的に云えば、シャーマン(祈祷師)やメディスンマン(医者)のような役割の人だったのだと推測出来ます。

この大国主命(おおくにぬしのみこと)高葦原からの使者に国譲りを要請され、幽冥界の主、幽事の主催者となり、顕界から姿を隠したのだそうです。国譲りの際には「富足る天の御巣の如き」大きな宮殿(出雲大社)を建てて欲しいと条件を出したことに天津神が約束したことにより、このときの名を杵築大神ともいうそうです。

なんとあの「出雲大社」にもかかわっているなんて驚きですね。しかも、その神が男性でありながら「黥利目」….つまり目の周囲へのファンタジーメイク(刺青メイク)を入れていたのですから、まさに驚きの事実です。

この日本を作った神は元祖ヴィジュアル系男子だったんですから。

※ 古事記の中には”黥ける利目”という言葉が度々登場しますが、中でも有名なのが旋頭歌(せどうか)の中で、神武天皇が伊那気余理比売を見染めて娶ろうとした時、従者の大久米命が天皇の意向を伝えに比売を訪ねた時のやりとりがあります。

「あめつつ 千鳥はしとと など黥(さ)ける利目(とめ)
媛女(をとめ)に 直に遇はむと 我が黥ける利目」

これは比売からの「何故、しぎ、千鳥、頬白の目のように入墨した目なの?」

との問いに大久米が答え、

「あなたに直にお会いしようとしてこんな鋭い目をしているのです。」

(あめつつは雨燕、しぎ、しととはホオジロ、黥けるは利目は入れ墨をした目)

と歌で答えたというエピソードです。

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