タトゥーと日本語、そして日本人はどこから来たか?

日本語はかつて、アルタイ諸語に分類されうるという説が力を持っていたそうですが、実際には基礎語彙に共通性がほとんどなく、文法だけに類似性が認められていました。

近年になり、国語学者を中心に研究されてきた、タガログ語 (フィリピンの言語) ・インドネシア語などの属する南島語 (今日のオーストロネシア語族に該当) と日本語との関係が次第に注目され始めており、今日では日本語が「オーストロネシア語族の言語とアルタイ系の混合言語である」という説が有力なのだそうです。

wikiによると、オーストロネシア語族とは、台湾から東南アジア島嶼部、太平洋の島々、マダガスカルに広がる語族。日本語では南島語族とも訳されます。かつてはマレー・ポリネシア語族と呼ばれていたそうですが、近年になって台湾原住民諸語との類縁性が証明されるようになったそうです。

さらに遡り、台湾原住民の祖先と考えられている”ラピタ人”はオーストロネシア語を話すモンゴロイド系の民族だそうでして、元々は台湾にいたのですが、その一部は紀元前2500年頃に南下を開始したのだそうです。

この時に別のグループは黒潮や対馬海流に乗って日本列島にも渡っており、縄文人の骨格との類似性から、縄文人と現在のポリネシア人を形成した人種は共通するとされています。

ポリネシア系の人々が日本渡航に使用した伝統カヌー

ちなみに日本語は、文法がアルタイ諸語のものだそうですが、音韻体系はポリネシア語の属するオーストロネシア語族と共通している部分があるのだそうです。

言語学的にもっとも古い形を保っている台湾原住民の諸語が、考古学的な証拠と併せて、オーストロネシア語族は台湾からフィリピン、インドネシア、マレー半島と南下し、西暦 5 世紀にインド洋を越えてマダガスカル島に達し、さらに東の太平洋の島々に拡散したとされています。(ただしパプア・ニューギニアの大部分とオーストラリアの原住民の言語は含まない。)

もう一つの要素、アルタイ語族とは、ツングース諸語(シベリア東部・沿海地方、樺太の一部、中国東北部(満州))、モンゴル諸語(モンゴル語、ブリヤート語など)、テュルク諸語(トルコ語、ウズベク語、カザフ語など)などの北東アジアから中央アジア、アナトリアから東欧にかけての広い範囲で使われている語族。

南方系の海洋民族文化、北方系の海洋民族文化、北方系の内陸騎馬民族文化などが混ざったものが、日本文化の基礎=『縄文文化』となっている可能性が高いのかもしれません。

中でも南方や北方からやってきた海洋民族は「船乗り」の末裔で有り、身体にタトゥーを入れる習俗を持っていました。また、内陸部の遊牧騎馬民族も雨風にさらされても消えない個人認証としてのタトゥーを入れていました。彼ら強力な移動手段を持つ部族達には、万が一の際の身元確認の為にも貢献する、実利的な要素も含んだファッションとしてのタトゥーが見られたのです。タトゥーと日本語は、ルーツの同じ語族グループの文化風習が共に残ったものです。

日本人の祖先(縄文人)がポリネシア人や台湾先住民であり、彼らがタトゥーを入れていたという事実は、もっともっと多くの日本人に知られても良い歴史的事実でしょうね。